2013年08月05日

怒りから悲しみへ

友達の、告別式に参列してきた。

昨晩まで、一番味わっていたのは、怒り。

どうしたって納得できず、ぶつけどころのない
怒りでいっぱいだった。

怒りの根っこには、強い思いや期待があるというけれど、
まさに、母親は、子どもは、生きてるべき!彼女が亡くなる理由なんて
どこにもない!ありえない!という強い思いがあった。

心のなかで、怒りと放心状態を交互に繰り返し、
告別式に臨んだら、彼女はすでに、お骨だけになっていた。

亡骸でも会いたかった無念で茫然としながらも、
素敵な笑顔の写真と骨壷に現実を突きつけられて、
受け入れなければならない現実に、
怒りが一気に、悲しみになった。

彼女の、家族の、無念な思い。
計り知れない悲しみに、何をしていても、悲しい。

悲しい。

そんな私の横で、omameは、いつもと変わらない。
omameのお友達のお母さんが、死んじゃったんだよ。
お空に行ったの。
伝えると、なんで?どこからお空に行ったの?
なんとなくトンチンカンと感じる質問ばかり。

一瞬、この子の情緒は大丈夫か?
思ったものの、まだわからないかもしれないな~と、
流していた。

でも、泣いてる私にかける言葉は、「大丈夫だよ、
お空で元気になって、また誰かのお腹に行って、
産まれてこれるんだよ、繰り返しなんだよ」

いま、お話したいんだとグズるハハに、

「胸に手をあてて、気持ちでお話できるよ、
大丈夫だよ。」

「気をつけてお空にいけるように、
お祈りしたよ、虹がかかってたよ、
お骨ひとつ、omameのここ(胸に)くれたよ」

魂という概念で捉えているのかな。

肉体に宿る命は、肉体とともに終わるけど、
魂は永遠。

だから普通なんだな。すごいな。
その感覚を大事にしてあげたいと思いながらも、
悲しみのなかのハハは、「Aちゃん、大きくなったとき
お母さんのこと覚えてるかな、お母さんと遊んだこと、
覚えてるかな。omameだったら覚えててくれるかな」

いろいろつぶやいてしまい。
元気に「大丈夫!覚えてるよ!」という返事だったけど、
しばらく黙って、
「でも、長く生きてて欲しい・・・」
一瞬しんみりしたけど、「コロッケやさんが途中で
いなくなっちゃおかしいよ!」

やっぱり前向き。

omameはアイス屋さん、ハハはコロッケ屋さんになる、
んだもんね。

アイス屋さんの名前はやっぱり ひんと にするそうな。
コロッケやさんの名前はと聞かれて、ひまわり と答えると、
「ひ と ひ 一緒だね!」
虹色の壁の、虹色の看板のお店。
ちゃんと、叶えねばね。

こんなやりとりのあいだも、いまはひとつひとつが、
とても、悲しい。












Posted by PolePole at 22:26│Comments(0)
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